
大昭建築事務所のリセントホームには、約40年の歴史があります。リセント工法の形が出来てきたのは、ちょうど東京オリンピック(1964)の頃でした。そこから遡っておよそ10年程前、バルーン工法を基にアメリカの技術者が日本向けに改良したホーマットハウス住宅が出始めたのを見て、その工法を取り入れるようになりました。工法が簡単だったことと、安価なコンパネが普及してきたこと、そして住宅建築の需要に比べて大工が不足していたからです。当時はツーバイフォーはまだ入ってきておらず、3寸角の木材を半分に割った平板で組んでいました。
このような国内のツーバイフォー黎明期からの経験を通して独自に考え発展させたリセント工法の特徴は、
- ツーバイーフォーの普及とともに経済的なツーバイ材を使用
- 在来工法で重要な通し柱を残す(404の角材を使用)
- 耐力壁パネルの組立てに釘打ちと接着剤(F☆☆☆☆)を併用する


この大昭リセントホームの通し柱つきパネル工法は、旧国鉄(鉄道技術研究所、東京建築工事局)の協力で構造耐力試験を実施し、1977年に日本建築学会学術講演会で論文を発表しました。この試験で、釘打ち・接着剤併用のリセント耐力壁パネルの水平耐力が、在来ブレース壁の約4.5倍、釘打ちのみの一般耐力壁の約2倍であることを確認しました。(実験の詳細をお知りになりたい方は有料で資料の提供を検討しています。詳しくはコチラへメールでお問い合わせください。)